ハーフニーリングヒールアップ

種目名

ハーフニーリング・ヒールアップ

片膝立ちの姿勢から前足に重心を移し、母趾球・小趾球に均等に圧をかけながら、踵をまっすぐ上げていくエクササイズです。


この種目の目的

この種目の目的は、ふくらはぎを鍛えるだけでなく、足裏のアーチを作る力、足首の安定性、母趾球・小趾球で床を押す感覚を高めることです。

踵を上げる動きでは、主に腓腹筋・ヒラメ筋を含む下腿三頭筋が働きます。これらの筋肉は、足首を底屈させる、つまりつま先立ちになる動きに関わります。

また、足裏の内在筋は足のアーチや足趾の安定に関わります。足部内在筋トレーニングは、内側縦アーチや動的バランスに良い影響を与える可能性があると報告されています。

特にこの種目は、以下の目的で使いやすいです。

・足裏のアーチを作る力を高める
・母趾球と小趾球で均等に床を押す感覚を作る
・足首が外側に倒れるクセを修正する
・外側重心、小指側荷重の改善
・ふくらはぎ、足裏、足首の安定性向上
・膝が内側や外側にブレやすい人の土台作り
・足部から下肢アライメントを整える練習

ポイントは、踵を高く上げることではありません。
「母趾球・小趾球に均等に圧をかけたまま、足首をねじらず、真上に踵を上げる」ことが大切です。


やり方

  1. 片膝立ちになる
    まず、片膝立ちの姿勢を作ります。
    前脚は膝を立て、後ろ脚は膝を床につけます。

前脚の膝は90度くらいを目安にし、足裏全体を床につけます。
後ろの膝が痛い場合は、マットやタオルを敷いてください。

  1. 前足に重心を移す
    動画のように、まずは片膝立ちの状態から、前足へ重心を移動していきます。

このとき、身体を前に倒しすぎるのではなく、前脚の足裏に体重が乗るようにします。
前足の踵・母趾球・小趾球で床を感じます。

  1. 足裏の3点を確認する
    踵を上げる前に、足裏の3点を確認します。

・母趾球:親指の付け根
・小趾球:小指の付け根
・踵:かかと

ここから踵を上げていくため、特に母趾球と小趾球の圧が偏らないようにします。

  1. 母趾球・小趾球に均等に圧をかける
    動画でも「母趾球・小趾球、均等に圧をかけながら」と示されています。

親指側だけでも、小指側だけでもなく、足の前側を広く使うイメージです。
特に小指側に逃げやすい人は、母趾球を床に残す意識を強めます。

  1. そこからつま先立ちをする
    前足に重心を乗せたまま、ゆっくり踵を上げます。
    動画では「そこからつま先立ちをする」と示されています。

足首を外側や内側に倒さず、踵を真上に上げるようにします。

  1. 踵をまっすぐ上げる
    動画でも「真っすぐ上げていく」と示されています。

踵が外側に逃げたり、足首がねじれたりしないようにします。
足首の中心が、足の人差し指〜中指方向へ向かって上がるイメージです。

  1. 土踏まずを形成する力を意識する
    踵を上げたときに、土踏まずが軽く引き上がる感覚を作ります。

足指で床をギュッとつかむのではなく、母趾球・小趾球で床を押しながら、足裏のアーチがふわっと持ち上がる感覚を狙います。

  1. 上で一瞬止める
    踵を上げた位置で、1秒ほど止めます。
    このとき、ふくらはぎ、足裏、足首まわりに軽い収縮感があればOKです。
  2. ゆっくり下ろす
    踵をストンと落とさず、ゆっくり床へ戻します。
    下ろすときも母趾球・小趾球の圧が偏らないようにします。
  3. 慣れてきたら後ろ膝の下にローラーを入れる
    動画では、強度アップとして、後ろの膝の下にローラーを入れる方法も紹介されています。

ローラーを入れると姿勢が不安定になり、前足でのコントロールがより必要になります。
最初から行う必要はなく、通常バージョンで足首がブレずにできるようになってから行いましょう。


回数・頻度

動画内の目安は、左右10回です。

基本は、左右10回 × 1〜2セットがおすすめです。

初心者の場合は、左右5〜8回 × 1セットから始めてもOKです。

慣れてきたら、左右10〜15回 × 2〜3セットを目安にします。

おすすめのタイミングは以下です。

・片脚立ちエクササイズ前
・足首の安定性を高めたいとき
・外側重心、小指側荷重が気になるとき
・足裏のアーチを作る練習として
・自宅ケアとして週3〜5回


注意点

・母趾球と小趾球に均等に圧をかける
この種目で一番大切なポイントです。
小指側だけ、親指側だけに体重が偏ると、足首がねじれやすくなります。

・外側重心で上げない
動画でも、足首がねじれて外側重心で上げるのはNGとして示されています。
踵を上げるときに小指側へ逃げる人は、母趾球を床に押し続けましょう。

・足首をまっすぐ保つ
踵を上げたとき、足首が外側や内側に倒れないようにします。
足首の中心が真上に引き上がるイメージです。

・足指で床をつかみすぎない
足裏のアーチを作ろうとして、足指をギュッと丸める人がいます。
足指は軽く伸ばし、母趾球・小趾球で床を押します。

・膝が内側に入らない
踵を上げるときに、前脚の膝が内側へ入らないようにします。
膝はつま先と同じ方向に向けます。

・前に体重を乗せすぎない
重心を前に移すことは大切ですが、膝が前に突っ込みすぎたり、足指だけに体重が乗ったりしないようにします。
足裏全体で床を捉えたうえで踵を上げます。

・反動を使わない
勢いよく踵を上げ下げすると、足首のコントロールが雑になります。
ゆっくり上げて、ゆっくり下ろしましょう。

・後ろ膝に痛みがある場合はクッションを使う
片膝立ちで後ろの膝が痛い場合は、マットやタオルを厚めに敷きます。
ローラーを使う強度アップは、痛みがない人だけ行います。

・痛みが出る場合は中止する
ふくらはぎや足裏に効く感覚はOKです。
ただし、足首、アキレス腱、膝、足裏に鋭い痛みが出る場合は中止してください。